2022年9月26日から30日に、プラズマ応用科学会が主催する国際学会、13th International Symposium on Applied Plasma Science (ISAPS) がドイツのシュトゥットガルトで行われたので、参加、発表してきました。
学会の会場はシュトゥットガルト大学 (University of Stuttgart)でした。この大学には宇宙システム研究所 (英語でInstitute of Space Systems, ドイツ語でInstitut für Raumfahrtsysteme) があって、電気推進ロケットの研究で有名なので行ってみたい場所でした。
青柳研究室の研究成果として、青柳が1件の発表をしました。
Development of 2J Coaxial Pulsed Plasma Thruster: Effect of Center Anode and Cathode Cavity Diameter
Aoyagi Junichiro, Oguri Yuma, Batchuluun Battushig, and Mori Arisa (University of Yamanashi)
使える電力が少ない超小型衛星でも使えるように、2 Jと少なめの電気エネルギで推力を発生させるパルスプラズマスラスタについての研究発表でした。電極形状を工夫することで、従来より大きな推力が出せるようになったのを実験で測定ましたよ、という内容です。
ISAPSは、プラズマを用いた様々な工学的技術の発表があったので、材料や環境など、普段は関わることが少ない分野の研究者と議論や技術交流ができるので、いつもいい刺激になります。
シュトゥットガルト大学の先生や学生の皆さんも、とても親切に対応してくださいました。
電気推進ロケットの実験設備も見学させてもらえました。
大きな真空チャンバがたくさんあって壮大でした。
時間の許す限り、シュトゥットガルトの街探索もしてきました。滞在ホテルのあったVaihingen駅近くから大学まで歩いたりもしました。
いつかまた新しい研究成果を携えて、IRSを訪れることができるように、頑張ろうと思いました。