青柳研究室が共同実施者として開発に関わった電気推進ロケットTMU-PPTが小型実証衛星 (RAISE-3) に搭載されて、イプシロンロケット6号機で打上げられたので、その視察に行ってきました。
![イプシロンロケットと自撮り](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-selfie-1024x576.webp)
大型ロケットの打上げを見るのは初めてで、しかも自分が開発に関わったものが搭載されているということで、とても楽しみでした。
打上げは当初、2022年10月7日でしたが、打上げの条件が整わなかったので2日前に延期になり、10月12日の午前9時50分に再設定されました。
なので、前日の10月11日に鹿児島に到着して、垂水市のホテルに宿泊しました。
樽の妖精たるたるが可愛かったです。
![垂水の遊具](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-tarumizu-1024x768.webp)
海沿いに、桜島も見えました。
![垂水からの桜島](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-sakurajima-1024x768.webp)
打上げが午前9時50分で、その3時間前には安全対策のために射場周辺の国道が封鎖されることから、午前6時30分ころには視察場所に到着しておく必要がありました。
なので、夜中の4時にホテルをチェックアウトして、バスで移動しました。ちゃんと起きれて良かった。
![深夜にバスで出発](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-bus-1024x768.webp)
時間を調整しつつ、6時30分頃に打上げを見る場所に到着。
あいにくの曇り空でしたが、打上げには問題ないとのことでした。
遠くに発射場所が見えます。
![視察現場からの射場](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-inspection-area-1024x768.webp)
間もなく、ランチャ(打上げ台)の旋回があって、イプシロンロケットがゆっくりと姿を表しました!
![ランチャ旋回1](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-luncher1-1024x768.webp)
![ランチャ旋回2](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-luncher2-1024x768.webp)
![ランチャ旋回3](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-luncher3-1024x768.webp)
ランチャ旋回を見守ったあとは、朝ごはんを食べたりしながらバスで待機です。
打上げ前に、上空の気象状況を観測するためのバルーンを放出するところも見学できました。
![バルーン放出](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-balloon-1024x768.webp)
そして打上げ。
![イプシロンロケット6号機打上げ](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-lunch-1024x768.webp)
とてもまぶしい炎の光で、フワッと飛び上がり一直線に上昇、少し後から轟音が届きました。そして30秒ほどで雲の中へ。音だけはその後もしばらく聞こえていました。
![打上げ後のランチャ](https://aoyagispacelab.com/wp-content/uploads/2023/01/epsilon6-after-lunch-1024x768.webp)
周りの人達と拍手をして「良かったね」的な雰囲気でバスに戻って、また待機です。この後、射場の安全確認をしてから射場見学の予定でした。
ところが、Twitterから「打上げ失敗」の情報が、、、
現場の視察関係者には全く情報が入りません。確定情報、公開情報が無いので当然です。打上げ関係者だけが慌ただしい雰囲気でした。youtubeで打上げを見ていた人たちの方が打上げ後の状態を追跡できていたので、突然中継が中止されて、異常が起きたのがすぐ分かったようです。
結果として、打上げ途中で軌道投入が困難になり、司令破壊で海に落下ということでした。
なので射場の見学は中止になって、帰路につくことになりました。
今回の打上げ失敗はもちろん残念な結果となってしまいましたが、何事にも失敗はつきものです。打上げにはベストを尽くしていました。自分は今回の失敗には直接関わっていませんが、目の当たりに体感して、改めて背筋が伸びる思いがしました。
それに衛星搭載用の機器の開発に関わることができ、打上げまで視察できて、非常に貴重な経験ができました。
これからも研究活動を続けて、研究成果をまた宇宙で実証できるように頑張ります。